OddRooming, or Life in the Woods/舞踏と即興と森の生活

OddRooming, or Life in the Woods/舞踏と即興と森の生活

BUTOH

舞踏をはじめて20年「OddRooming」始動

1999年舞踏に出逢いおどりを続けてきて20年目の2019年に誰にも知らせることなくひっそりと舞踏と即興のクリエイティブユニット「OddRooming」は始動しました。20年の間、一銭の得にもならない舞踏の活動と生活をどのように継続していくかということを模索してきて、最初の数年は植物や暑さ・寒さとモロに向き合い、からだを鍛えまくったお花屋さんでの肉体労働、自分で公民館の部屋を借りて稽古をひたすら続ける地味な日々。その後、以前から舞踏公演のフライヤーを制作していたことからデザインの仕事に就きたいと思うようになり、広告関係の仕事を未経験のバイトからはじめました。30過ぎの実務経験ゼロからのスタートでしたが、ビハインドの中からか必死で頑張った結果、デザインの方でもそれなりにやってきて生活させていただいています。その間おどりの活動は淡々と続けてこれたのも私の場合は、デザインは「仕事」、おどりは「ライフワーク」と割りきって、おどりを収入の源泉として捉えてこなかったことで、バランスが取れていたからと思います。

OddRooming家の玄関に鎮座ましましているヘンリー・D・ソロー著「ウォールデン森の生活」

「森の生活」は舞踏のように、人それぞれが創るもの

ここにきて私が舞踏とクリエイティブを結びつけた活動をするべく「OddRooming」を始動するに至ったのは、2019年に「森の生活」という舞踏作品を創った際、ミニマリストの先駆けとも言えるソローの著書「ウォールデン森の生活」に着目してからかなと思います。「森の生活」はただ単にいかに文明に頼らずに生きていくかとか、いかにエコな暮らしを送るかとか、そういったことは実はそんなに重要ではなくて、ものの不足した状況に身を置くことで「いかに生活を創造して楽しむか」ということにフォーカスされている「創る」を「楽しむ」生活といった印象でした。むしろ「森の生活」は「ism」ではなく、一人ひとりがそれぞれの経験や思想は堂々と持っていて、それぞれのスタイルを見出していくものなのかなと。それは私の考える舞踏の在り方に共通しており「舞踏」も「生活」も「デザイン」もそれぞれを思うように生きて、結果的にどこかでつながっていく新しいかたちがあってもいいのではないかという心境に20年かかってようやく自分に許しが出せたような気がします。

当方「森の生活」は決して森の中で生活するノウハウやナチュラリストの指南書ではありませんが、舞踏や即興音楽などのマイノリティな表現活動と経済の共存をモットーに自分なりの「森の生活」を楽しもうと試みております。


小学館刊「ウォールデン森の生活」ヘンリー・D・ソロー著は、絶版となっている模様。
このバイブル感が「森の生活」へ誘います。
↓↓↓Amazonウォールデン 森の生活 /ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著者)、今泉吉晴(訳者)