九州で舞踏をはじめるならまずは舞踏靑龍會へいくべき

九州で舞踏をはじめるならまずは舞踏靑龍會へいくべき

もしこれから舞踏に興味を持ち、何から始めたらいいかわからないけど踊ってみたいという方がいたら、その人がもし九州在住であれば間違いなく「舞踏靑龍會」に行ったらいいと思います。北九州芸術劇場で毎年のようにかの山海塾の公演が行われるせいか、九州(特に北九州・大分あたり)の舞踏へのリテラシーはなかなかのものだと感じておりました。でも舞踏はただ一回行ったワークショップで何かを得ると言うものではないと思うんですね。それぞれの人が持つ人生から滲み出る何かを持ち寄り、どうしようもない自分をそこに転がしていく、そんな稽古場が九州のど真ん中、鳥栖にほど近い福岡県の外れにあるんです。その「場」を実現していらっしゃるのが前回のよしヲのCDにライナーノーツを書いてくださった舞踏家・原田伸雄氏です。(ちなみに私は「舞踏家」と呼ぶのは文字通り「家」つまり自分の拠点を背負って活動している舞踏手だと思っています。)

基本それぞれが自分の作品をつくります。

に基本的に稽古は日曜日の1:00PMからと月曜日の11:00AMからとなっていて参加費は一回1,500円。体をほぐしていってから、流体運動、それてそれぞれの踊りを毎回おどります。また舞踏青龍会では年に4回のアトリエ公演を日本や世界各地の舞踏家と青龍会のメンバーの出演のもと開催していてイベントにスタッフとして関われる機会も得られたり。決して元来人が集まるような立地ではなく、原田さんもその地のことを「鄙(ひな)」と呼んでいらっしゃるのですが、私はそれは謙遜であるかとたまに思っています。それくらいこの「場」には舞踏のエッセンスが交錯しているし、劇場をも体現しているのです。まさにこの「場」は、世界中のどんな小さい場所も世界の中心と繋がることができるという私の考える「極小世界旅行」そのものなのです。

九州産業大学の黒岩俊哉先生と伊藤高志先生が原田さんをモチーフとして作った作品。

アトリエ公演にほぼ毎回いらっしゃる映像作家で九州産業大学の伊藤高志先生も原田さんの舞踏に興味を持たれて作品を創っています。こちらは2009年に発売された先生の作品集。
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