デザイナー未満の舞踏公演チラシづくり/切り貼りから初めてのMac無料のPhotoshop

デザイナー未満の舞踏公演チラシづくり/切り貼りから初めてのMac無料のPhotoshop

私がおどり始めた頃は、まだパソコンなど持っておらず公演のチラシをつくるにも、お金がないなりに工夫していろんな方法を試してきました。ワープロで出力したタイトルと写真のコピーを切り貼りして原稿を作りコピーでつくった記念すべきソロデビュー作品「花売り娘」(テルプシコール舞踏新人シリーズ出演)のチラシは現存していませんがこのチラシを作るために野外で撮影したりもして、それなりにチラシ作りには気合いを入れてきました。その頃、世の中のデザインの主流がDTPに移行しつつあって(DTPとはDesk Top Publishingの略でMacなどのPCの画面でデザインを生成し出力するという技術です。)Macが何やらもてはやされてきた頃、特にゲームや他の何かで使うということでもなくチラシ作りを自分で出来るようになたらいいな〜その思いだけで、当時、時給780円のアルバイト生活から貯めたお金で「i book クラムシェル」を購入しました。一応Macですよ! おにぎり型のi macと同時期に出ていたpopなカラーバリエーションがキュートな丸いボディのあいつです。当時パソコン知識ゼロだったのでスペックとか何もわからずとにかくMacだということとライムカラーを展開していたことが気に入って14万数千円くらい(!)で買ったような気がします。

今でこそMacbook proを使うようになりましたが…

しかし、当時の私はAdobeのイラストレーターやフォトショップの名前は知っていてもその値段の高さにおののき、立ち入ることのできない領域となってしまいました。でもプロではありませんのでいろいろと手はあります。当時のパソコンのマニュアル本で紹介されていた無料のソフトがあったのですが無料とはいえAdobeの限定版で「Photoshop LE」が使えたのです。(その後廉価版などもあったみたいです)そこからはとにかく一生懸命なんとか画像を置いて文字を置いて地図のようなものを置いてやっとこさ初のDTPによる公演チラシを作りました。でも、当時はネットプリントもなくて簡単に入稿というわけにはいかなかったのですが、東京・中野のブロードウェイにある「きょうだい堂」という印刷屋さんにデータを持ち込みなんとか印刷することができました。多分photoshop LEのファイルをそのままお渡ししたか、下手したらパソコンごとお店に持っていったような気がします。今見たら本当にただの素人がつくったチラシにしか見えないのですが、この公演は私の記念すべき初の自主ソロ公演でその公演が評価されて、晴れて舞踏批評家協会賞新人賞を受賞することになったのですから、まぁ、知識も技術もなくてもちゃんとチラシとして形に残すことは大切だったと思うし、これからも大いにやっていきたいと思います。

初めてMacでつくったチラシ

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