森の生活的水族館/海に住むほ乳類や空飛ぶペンギンとの対話:動画あり@下関・海響館

森の生活的水族館/海に住むほ乳類や空飛ぶペンギンとの対話:動画あり@下関・海響館

先日久々に箱崎水族館喫茶室に訪れたのですが、こちらの屋号の由来である「箱崎水族館」はかつて福岡に実在した水族館です。その名残か、箱崎水族館喫茶室のトレードマークには堂々たるとど(多分アシカ)が鎮座していますし、店内あちこちにアシカやとどなどの片鱗が見られますのでなにやら「海に住むほ乳類」好きのOddRoomingにとっては並並ならぬ親近感を抱いています。ということで「海に住むほ乳類」に会いに行くことのできるリアル水族館が大好きなOddRoomingです。直近ではコロナ禍以降の夏、在来線で下関の水族館・海響館へ訪れました。ちなみに下関は山口県に位置してはいるのですが、気持ちは「福岡県下関市」なのではないかと思うくらいほとんど北九州文化圏であると言えるのではないでしょうか?関門海峡に面し対岸に北九州の門司を臨む湾岸沿いに海響館は位置しています。この一帯にはかつて宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘を行なったと言われている巌流島をめぐる遊覧船や対岸の門司へ行く船が発着する港があり、訪れるにはなかなか楽しい一帯のようです。

館内へ入場するといきなり関門海峡の波を潮位と同目線で感じる作りになっていたり、名物トラフグの展示があったりと地元ならではの演出が光ります。ひとつひとつの展示をかなり丁寧にみつつ中盤へ。OddRoomingのもっとも好きな動物である「ゴマフアザラシ」の水槽の前へ。私のアザラシ好きは高校時代からのことであり、美大生時代には「動物課題」という動物の絵を描く授業で、自分で好きな動物を選んで描いていいといわれたので、わざわざ池袋のサンシャイン水族館にアザラシの絵を描きに通ったものでした。(脂肪が多く骨格的にはあまり造形表現の勉強になりそうにありませんが…)コロナ禍の感染対策でイベントを縮小していた海響館では、通常は行われるエサやりショー(いわゆる「もぐもぐタイム」的なもの)は案内されていませんでした。でも、アザラシ好きの私は水槽の前にへばりついてみていたら、アザラシたちのソワソワ感というか挙動不審というか、何かをものすごく期待している感じがみてとれたので、これは何かあるな〜と思っていたら、エサを片手にスタッフの方が現れて非公式のもぐもぐタイムがはじまりました。アザラシたちは「はよはよ」といわんばかりによく食いつき満足げ。

食べることが大好き

さらに海響館の目玉はペンギンエリアです。近年リニューアルしたと思われますが館内のペンギンの水槽はかなり巨大でその中の様子を側面からみるだけでなく水槽内のチューブを歩行できるつくりになっていて、足の下や頭の上をペンギンが行き交い、まるでペンギンが空を飛んでいるような光景を堪能することができるのです。また、屋外にも広大なペンギン展示スペースがあってその岩山&川の人工的なかんじはディズニーランドのビッグサンダーマウンテンのようで、そんな豪華なペンギン王国に何頭ものペンギンが暮らしているのですがこちらでは陸地のペンギンの様子を堪能することができます。こうしたペンギンとの対話を心ゆくまで楽しめるのはここ海響館の最大の特徴だと言えます。

(動画)巨大な水槽の中でたまたま出会ってしまった奇跡の対話。周りの子供たちの羨望を集めたことは言うまでもない

さらに水族館の最後の楽しみである出口付近にある「ショップ」には、普通のお店ではなかなかお目にかかれないとどやアザラシなどのグッズが充実しています。昨年鹿児島水族館で一目惚れして購入したアザラシの皿がこちらにも売っていたのでOddRooming家用に3枚買い足しました。大きさがちょうど取り皿向きで大活躍しています。こうして海響館の隣の港からひょいと船に乗り10分ほどで対岸の門司へ。ここは九州であちらは本州と言う境も感じさせないくらい関門海峡は下関と門司を隔てているのではなく一体化させている気がしました。

OddRooming家で「ヲタの皿」と名付けられた皿