ライブのチラシ・フライヤー制作のススメ/コピーより印刷代の方が安いことも

ライブのチラシ・フライヤー制作のススメ/コピーより印刷代の方が安いことも

私が踊り始めた頃は公演のチラシづくりに知識も経験もなく(でもやりたいことやイメージはあり)、かなりアナログな方法でつくっておりました。街の簡易印刷でもそこそこの費用はかかりましたし、ましてやフルカラーの印刷となると結構な出費を覚悟しなければならなかったものです。(→初めてつくった公演チラシの話)それから20余年が経過し、いつの頃からか「ネットプリント」の台頭により信じられないくらい安い値段でチラシやポストカードがつくれるようになったことは、デザインに関係ない方でも周知のことと思います。私がよく利用するのは王道の「プリントパック」ですが、まだDTP経験に不安があった10年くらい前は「印刷のウエーブ」という会社をよく使っていました。当時ウエーブさんは東京の神保町や神田あたりに店舗があってそちらへデータを入稿し、実際に開いて確認してくれたりしていたので安心して使うことができたのです。現在は入稿時にデータの確認をして確定させることができるので本当に便利になったものだと思います。

即興演奏の方とライブを行う機会などが増えてくると、一回ごとの準備期間も少なくなりなかなかチラシづくりまではされる方はいらっしゃらないのではないかなと思いますが、自分はもともと「公演のチラシを作るためにデザイン関連の仕事に就いた」ので極力チラシは作成して印刷にかけたいと思っています。前述の通り最近のネットプリントは驚くほど安く、例えばプリントパックだと、そんなに部数はいらない即興ライブのチラシという想定で片面フルカラーA5サイズで100部とすると1,000円以下でできます。(※2020年11月現在。価格はたまに変動します。※納期までの期間が長ければ長いほどやすくなります。)しかも送料は無料。仮に、コピーでチラシをつくろうとしてカラーコピーをつかったら一枚50円くらいかかるのではないでしょうか?モノクロだって10円で100枚で1,000円となりコピー代の方が印刷より高くついてしまうのです。

でもどうやってつくったらいいか皆目見当もつかないという場合もあるかと思います。プリントパックではイラストレータなどのグラフィックソフトだけではなくMicrosoft Office(Word、Excel、Power Point、Publisher)からの出力データも受け付けておりデータ作成に関してもマニュアルがありますのでそちらを参照して印刷データづくりにチャレンジしてみるというのもありかと思います。→プリントパックOfficeデータ作成注意点(プリントパックHP)
プリントパックだけでなく他にも安くて使い勝手のよいネットプリントサービスはたくさんありますので自分好みのサービスを探してみるのもいいかと思います。小ロットであればオンデマンド印刷で紙質や印刷色に特徴のあるサービスもあってそういうものを選べば、デザイン自体は凝ったものでなくてもインパクトのあるフライヤーに仕上げることができます。無料で紙のサンプルを取り寄せることもできるものもありますし、自分のイメージに近づける作業は楽しいものです。イベントの世界観をイメージすることはイベントのコンセプトに芯を通し魅力的なイベントにすることには必須なのではないかなと思います。チラシづくりの重要さは印刷やデータづくりなどの技術的な点や日時などの情報を伝えるということだけでなく、コンセプトやタイトル、雰囲気などイベントの世界観を創るというところにあるのではないでしょうか。

フライヤーをつくっておくと記憶を鮮明に呼び起こすこともできます。