2021年 森の稽古始動/寄る辺なきおどり手が身を持ち寄る場・舞踏と即興の稽古計画

2021年 森の稽古始動/寄る辺なきおどり手が身を持ち寄る場・舞踏と即興の稽古計画

今年に入ってはや半年が経過しようとしています。今年が始まった時に立てた抱負の一つである「森の稽古」の開催が段階的にはじまっておりますが、いよいよスペースを使用した稽古をはじめることになりました。
→2021年の抱負を綴った「森の稽古はじめます/No genre, no teacher, no example自らのなかに深く掘り下げる作業が出合う」はこちら
…とは言ってもまだ文字通りの試みなのですが、空間といい、ロケーションといい、タイミングといい、自然な流れでつかうことができたことにまずは感謝したいと思います。私が目指す稽古のかたちは東京で参加していた「国立稽古」のように、公演へ向けての稽古とは関係なく寄る辺なきおどり手がその身を持ち寄り修業とフィードバックを感性レベルで重ねていくというもの。私は舞踏をはじめてからすぐに独立したもので、最初の数年(7~8年くらい)は他のおどり手との交流がなく自分だけで稽古を行なっていたのですが、「国立稽古」を通して「他の人のおどりをみる」こともまた稽古のうちなのだと思うようになりました。
→東京で行なっていた国立稽古についてはこちら「日曜夜に舞踏稽古をすることの丁度よさ/サザエさん症候群は無縁の週末・国立稽古」

森の稽古・構想はいくつかのパターンを夢想中

さて、今回はじめる稽古を含め、OddRoomingが行おうと目論む「森の稽古」にはいくつかのパターンがあり、タイミングを見計らって実現可能そうなものから徐々に初めていっております。自分でも考え方をまとめてみたいので以下の3パターンにまとめてみました。構想中ですが…。


パターン1「森の舞踏稽古」(2時間)
「国立稽古」方式の舞踏稽古(身体表現など特にジャンルは舞踏に限らない。)最初の一時間は各個々が自分の身体やたたづまいや在りようを探る作業、誰も何もしめさないし、ひたすら自分で考える。最後の一時間をその時の参加人数で割り(ひとり15分〜20分)じゃんけんで順番を決めておどる。音楽は観る側の参加者が即興でオペレートする。どうしてもおどりたい曲がある人は自分で用意した曲を使っても可だがその稽古はあくまで公演の作品作りのための稽古ではないのでできるだけ即興でその「場」を感じとることを鍛錬したい。

パターン2「森の即興公開稽古」(構想中)
おどりに限らず、音楽や朗読などあらゆる身体表現のジャンルを超えた即興セッションを趣旨とし、組み合わせはじゃんけんで決める。またこの稽古は公開稽古とし、参加・見学ともに参加費は同料金とする。例によって自分が出演しない会は皆で観るのが大事。音の参加者が音出しできるようなライブ会場を候補として構想中。

パターン3「森の野外稽古」(春/秋)
あまり人気のないほどほど自然なロケーションを事前にみつけて集い、ひとり20分程度で順番におどる。野外の風景もおどりの一部にできるかどうかはおどり手次第だったりするが、やはり風景があると映像や写真も面白いので、みている人たちが動画や写真を積極的に撮ってみたい。特に本人が必要でない限りは特に音源は使用しないが、もし演奏の参加があればぜひ音楽とも一緒におどってみたい。

→先日海で行った野外稽古はこちら
「森の稽古始動/海での舞踏野外稽古で「そこにいること」と「みられること」を考える」
「海の森の舞踏稽古/地産地消のおどり・この地ででしかできないことをする:動画&写真:前編」
「海の森の舞踏稽古/地産地消のおどり・この地ででしかできないことをする:動画&写真:後編」


現状では市況を鑑みてごくごく少人数での取り組みとなりますが、こうして活動の種を今のうちに蒔いておき、いずれより多くの表現者と共有していければと、いろいろ夢想している間もまた稽古のようなものなのかもしれません。

よしおもアソシエイトアーティストとして参画中
photo:よしおが出演している黒岩俊哉氏の作品(ART SPACE BAKUにて)

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