2018年@福岡IAF SHOP*/管楽器ユニットcaptureの闇に紛れた多方向の多重奏plus舞踏

2018年@福岡IAF SHOP*/管楽器ユニットcaptureの闇に紛れた多方向の多重奏plus舞踏

BUTOH

F市セントラルにて現在活動しているOddRoomingですが、活動の中で最も重きを置いている「森の稽古」でお世話になっている中村勇治氏はcaptureという管楽器ユニットを主宰されており、そのしみじみした木管ユニットのパフォーマンスはなかなか味わい深いものです。captureを初めてみたのは今稽古で使っているアートスペーステトラでのライブをみに行った時のことなのですが、テトラのように元々アートギャラリーで特に舞台と客席という境界のない会場にとってcaptureの演奏スタイルは非常に映えてとてもおもしろかったのです。4人くらいの木管楽器のメンバーによる即興なのですが、会場の様々な闇から姿を見せることなく様々なベクトルでぷフォる立体感が面白くて私はその時すごく気に入ったことを中村氏にお伝えしました。
そしてありがたいことに後日、captureの一員(?)として中村氏のオーガナイズするイベントに出演させていただく機会をいただいたのが2018年の年の初めのこと。会場はIAF SHOP*という福岡の方なら誰もが知っているギャラリー&イベントスペースです。ちなみに私にとっては初めての場所でした。

IAFは基本アートギャラリーで、ギャラリースペースは仕切られた独立スペースとして確立されている部分もありますが、イベントはカフェスペースで行われるようです。週末はバー営業もしておりかなり手練れのアート界隈の気配をムンムンに感じる書籍や雑誌などの蔵書というか資料群がこの「場」の蓄積を物語ります。音楽を専門に行うライブハウスとは一線を画したこのビヨンドジャンルなアジト感は私は大好物で結構気に入ってしまいました。当然ながら特に楽屋などはないのでお手洗いを拝借して白塗りをして仕込みを。会場はゆるい雰囲気ですが、何かしらの信頼感が根底に感じられます。

で、本番。captureの面々は思い思いの場所に位置付き闇に紛れます。このベクトルの多方向による多重奏を感じられるのがcaptureのライブの最大の特徴でしょう。私もこの日のライブはcaptureの一員として闇に紛れスタンバイ、でも紛れるだけでは音に負けてしまうのでビデオカメラ一体型の簡易プロジェクターにてニューヨークの教会で撮ったビデオを壁に投影しながら登場してみました。映像の内容として何かの意味があるというものではないのですが、IAFの会場の壁にはその時に行われていた個展の書の作品なども展示されていたりして、管楽器のぷフォり即興演奏と舞踏、カリグラフィ、映像などさまざまなジャンルのぶち込み感は混沌として悪くなかったんじゃないかなと思います。そして「おどったあとに飲むためにおどっている」と言っても過言ではないRoomin’ですが、踊ったあとの一杯をすぐ飲めるのもこの会場の良さで飲み物のリーズナブルな価格設定はかなり嬉しく、さらに出演者は安くなるというお得感はかなりうれしいポイントです。

こちらの運営をされておられる佐藤氏は自身の仕事の傍にこの「場」を続けているとのこと。それは彼に言わせるとこの「場」を続けることが、ただ「使命」という以外の何ものでもないとおっしゃられていたことが印象的でした。今回この記事を書くため調べたところ、コロナ禍以降もきちんと運営が続いておりなんだか久しぶりにすごく行きたくなりました。HPによると週末の木〜日にバー営業をしているとのこと。当方OddRoomからは近くなので行ってみようかと思います。

IAF SHOP*
住所:福岡市中央区薬院3-7-19 2F
開店時間:木・金・土曜日18:00-23:00 日曜日13:00‐18:00
お休み:月・火・水曜日
https://iafshop.tumblr.com/