ニューヨーク/憧れのSilent Barnだけどキッチンの脇の舞台で白石民夫とデュオセッション

ニューヨーク/憧れのSilent Barnだけどキッチンの脇の舞台で白石民夫とデュオセッション

IMPROVISATION

ニューヨークのブルックリンのBushwick Avenueに面したところにある「Silent Barn」は人気のライブ会場でいつも何かイベントが行われているようなアツイvenue(ハコ)です。2013年冬の訪紐の際、白石民夫氏が設定してくれてデュオセッションの機会を得たのですが、その会場が「Silent Barn」だと聞いて「おおっ」と思ったものです。ニューヨークにそんなに詳しくない私ですらいったことはなくとも名前は聞いたことがあるvenueだったので、どんなところなのかな〜と、とても楽しみに会場へ向かいました。最寄駅はJ、M、ZラインのMyrtle Avenue 駅で虫丸さん一行がライブに出演したGrace Exhibitionのあるあたり。(→虫丸さんのライブに遭遇した話)つまり、ニューヨークのブルックリンの中でも一際クールなハコが集まっているエリアに位置しています。ニューヨークに初めて来た年に参加したBushwick Open Studiosの会場なんかも点在している界隈だけあって感度の高い人たちが独自に情報を得ては集っている模様。割と広いBushwick Ave.に面して要塞というか明らかになんかアート関係を匂わせる根城のような建物が出現し、地図や住所からみてこちらが「Silent Barn」のようです。しかしながら、今日我々が出るイベントっぽい案内はみあたらず、白石さんもまだ来ておらず、とりあえずガレージのような入り口が少し開いていてライブ会場で搬入している人たちがいたので、「あの〜出演者なのですが〜」と聞いてみたのですが、なんとなくここじゃない雰囲気。一旦落ち着こうと再びBushwick Avenueまで戻ろうかと歩道に差し掛かったあたりで、どこからか白石さんが現れました。ほ。私が最初に訪ねた一階の会場はそれなりにPAや照明があり、ドリンクのバーがあったりする結構立派なライブハウスなのですが、会場を探してウロウロとし、実はこのアパートメントの建物のいろんなところに会場が点在しているということが判明。白石さんが少し困ったような感じで「なんかキッチンがあるんだよね」とおっしゃるのでどういうことかと思うとそのまま言う通りでした。普通に階段を登り、会場に入ると部屋の隅には住居であることを主張するキッチンユニットがでんと居座っています。どうみても普通の住居のダイニング部分のような部屋ですが、部屋の真ん中には一応小上がりのステージがあり、ここがライブ会場であることを主張しています。まぁ、ニューヨークっぽいといえばぽいかな、と今は違和感はありませんが、当時はキッチンの脇で踊るのは初めての経験でした。

キッチン部分の暗闇をうまく利用し、アノニマス感を出す白石さん。レアなLapTopとボイスも注目!

この時は白石さんはsaxだけでなくLapTopとボイスを演じています。「とうほく、とうほく」と繰り返すのは一体何かと聞いたところ、昔の仲間との逸話で「豆腐食う」と言うフレーズだったと聞いております。キッチン脇のパフォーマンスでしたが、お立会いいただいた方々の空気感はいい感じで、後日Master Wotazumi(当日は別件で不在)は誰かからこの日のライブの評判を伝え聞いたらしいです。「Silent Barn」のイメージとはちと違いましたけど、ニューヨークらしさはあふれていたんじゃないかなと思います。


白石さんがニューヨークの地下鉄で演奏した即興演奏を収録した伝説的CD
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